王様のミサイル カミナリグモ

むしゃくしゃして王様は　ミサイルを投げた
どこか遠い国で　悲鳴が上がった
奪われたものたちは　
鳴り止まない憎悪と　
眠らない悲しみで
報復を誓った

キミと僕では　テレビの向こう

つかみきれない現実だ　
でも　やるせなくないかい？

たとえ一秒で　数億人を殺すミサイルでさえ
奪えないものが　きっと　あるんだよ
たとえ　憎しみは繰り返し
この世から　うたが消えても
それは　やがて　花を咲かし
思い知る日が来るんだろう

言われるまま兵隊は　戦車をゴトゴト
生まれたての花を踏み
潰して進むよ
ああ　あまりに無意味すぎる　血が流れすぎて
人々は涙の意味を忘れてしまったよ

キミと僕では　あまりに無力すぎるでしょう

ああ　何もいえないよ
でも、やるせなくないかい？

いつか見たい　
理想みたいな世界はきっと嘘でも
信じていたいものが僕にはあるんだよ
それはくだらない
確信ない　
はじけて消える希望でも
胸が痛い
僕らまだ　流すべき涙を持ってるんだよ

王様のミサイルで　奪えないもの
憎しみと報復で　消せないもの
僕らは何のために　生まれてきたのか
ああ　誰も答えは知らないけれど

たとえ一秒で　数億人を殺すミサイルでさえ
奪えないものが　きっと　あるんだよ
たとえ　憎しみは繰り返し
この世から　歌が消えても
それは　やがて　花を咲かし
思い知る日が来るんだろう